パピヨン(がんま君)

 
犬種: パピヨン(がんま君)
レッスン開始時: 4歳
当時の悩み: 唸る・吠える・警戒心が強い・時々飼い主を咬む・他
カメラ目線で首をかしげるパピヨンのがんま君 パピヨンのがんま君(レッスン当初4歳)。
『飼い主さんががんま君を抱いている時、知らない人が触ろうとすると唸って咬もうとする』 『車の中から、犬や人を見つけると吠える』 『飼い主さんにも歯をむき出して唸ることがある』とのことでご依頼いただきました。
がんま君が子犬の頃、ドッグトレーナーにしつけ依頼をしたそうですが、フルチョークチェーンでしつけられ、これが逆効果で恐怖心を覚え、それ以来怖がりになってしまったとのことでした。
警戒心が強い子は、子犬の頃のトラウマや社会化経験不足が原因なのがほとんどです。子犬の頃にさまざまな経験をさせ(生後4.5ヶ月位までに)、何も怖いものはないと教えなければ、成犬になってから問題行動が出てくる子は結構多いです。
現在は褒めてしつける方法が主流となってきて、チョークチェーンは使用しないドッグトレーナーが増えてきました。私も必要のない子にチョークチェーンを使うことはしておりません。
チョークチェーンや体罰を使わなくても、犬に学習させることは充分に可能だからです。
(注: チョークチェーンを否定しているわけではありません。使い方を間違わなければ効果のある道具の一つです。)
昔は犬をおやつで釣ってトレーニングすることは邪道とされていました。
もう随分前の話ですが、実際に私が通った訓練士養成学校も、おやつは一切使わず、チョークチェーンで犬の首を締め上げ、犬を叩き、時には蹴飛ばすなど、体罰を使って犬に怖い思いをさせて言うことを聞かせる方法を使用しておりました。
訓練学校時代は『訓練ってこんなものなんだ』と自分に言い聞かせ、犬をおもいっきり蹴飛ばし、チョークチェーンで首を絞め、でもそれがとても辛くて泣きながら訓練したこともありました。
しかしニューヨークでドッグトレーニングの研修や、イアンダンバー博士(獣医師・犬の行動学者)のセミナーを受けていくうちに、人と犬にやさしいトレーニング法を身につけたいと強く思うようになりました。
海外のトレーニングが全てだとは思っていませんが、ほとんど共感できることばかりです。体罰を使った訓練を学んでいた頃は、今思えば私はいつも眉間にシワが寄って常に怖い顔をしていたと思います。
授業が終わる頃にはいつもひどい頭痛がして、同期の生徒同士で「なんでこんなに脳みそが痛いんだろう」ってよく話していました。
(いやいや、本当に脳みそが痛くなってたんですよ。)
一方、ニューヨークのしつけ教室やイアンダンバー博士のセミナーでは、誰一人眉間にシワを寄せている人はいませんでした。犬も平和に人間社会のルールを学べるので、楽しんでトレーニングを受けています。
さてさて、がんま君ですが、相談コースを3回受講した結果、飼い主さんに唸って咬むこともなくなり、レッスン当初牙を向けていた私へも、今ではしっぽを振って喜んで触らせてくれるようになりました。知らない人へも随分と唸らなくなりました。まだまだ油断は禁物ですが・・・。
そして卒業の日、がんま君はドッグランとドッグカフェデビューをいたしました。この日はスタッフ犬ライトとライトの飼い主さんにもご協力いただき、わざと賑やかな状況を作ったのですが、がんま君は人に唸ったり吠えたりすることもありませんでした。
飼い主さんからは『がんま君の新たな一面が発見できたりと楽しい時間を過ごせました。またこういった経験をさせたいので何かイベントがあれば是非参加したいです。』とのメールをいただき、私も嬉しくなりました。
がんま君がここまでになったのは、飼い主さんの努力の成果です!
ご卒業おめでとうございます。
現在の調子でこれからもがんま君と楽しく過ごしてくださいね。

【映画のお知らせ】

飼い主さんに許可をいただきましたので、ここでお知らせです!
がんま君の飼い主さんはなんと、映画監督さんだったんですよ~。しつけのご依頼は奥様から頂いたのですが、奥様は女優さんかと思ったほど美人なんです!
がんま君のトレーニング卒業の日に、監督さんも参加していただいたのですが、映画撮影の裏話などとても貴重なお話もしていただきました。監督さんも奥様もとっても気さくな方でした。大変ミーハーな藤原にお付き合いいただきまして本当にありがとうございました!
監督さんの作品は、ドラマは「新・美味しんぼ」、映画は「あかね空」、他。